中国ドラマ「紳探 DETECTIVE L」、日本題名は「紳士探偵L 魔都・上海の
事件録」です。 以前に書いた「旗袍美探」もそうですが、中国の題名は短く
略すようですね・・。
題名の通り、探偵物のドラマですが、注目したいのは物語が1900年前後の
中国上海、フランス租界が舞台であるということです。
フランス租界とは、1849年から1946年まで上海の中に存在した外国人
居留地で、当時いくつかの国の租界が存在しており、独自の統治を行っていま
した。そんな場所ですから中国でありながら、建物や生活様式まで西洋風で、
独特の雰囲気があったようです。
現在でも淮海路周辺に行くと、当時のフランス様式の建物が並んでおり、レトロ
チックな街並みを見ることができます。

ドラマは、そんなフランス租界が舞台ですので、オープンセットや衣装、小道具まで
当時の様子が再現されており、制作陣の力の入れようが伝わってきます。
推理ドラマですからもちろん探偵が登場します。探偵の罗非(ルオ・フェイ)を演じ
るのは、中国人気俳優の白宇(バイユー)です。 罗非はフランス租界中央警察署の
顧問をしており、警察からいつも難事件の捜査解決を期待されています。
そんな罗非と行動を共にするのが、フランス租界中央警察署の新人刑事 秦小曼(チ
ン・シャオマン)で尤靖茹(ヨウ・ジンルー)が演じています。

探偵の罗非は、観察力、洞察力、推理力に優れ、中国版シャーロックホームズ的な位
置付でしょう・・出で立ちもそんな感じですね。 そうすると秦小曼はワトソン的な
感じでしょうか・・
ドラマは全24回ですが、それぞれ前編、中編、後編で構成されており3回で1話完
結全8話となっています。 そんなわけで1話が長いですから、丁寧に作り込まれて
いると思います。
取り巻きの俳優陣もなかなかいい味を出しています。 また、話ごとの犯人役にも、
人気の俳優が登場しています。

推理ドラマとしては、なかなか複雑で、簡単には犯人がわかりませんので、真剣に見
入ってしまいます。
とにかく、このドラマの見るべきところは、推理のストーリーももちろん面白いので
見ごたえありますが、画面全体から感じる何とも言えないレトロ感でしょう。
お勧めです! みなさんも是非、上海の良き時代を感じていただきたいと思います。



コメント